動悸
ドクドクドクドク、
手まで震えだす。
何も要らない、何も欲しくない。
目の前の駐車場を見て、彼の車を探しながら歩いてしまう癖はいつになったらなくなるの。
最後に2人で食べたもつ鍋のお店を調べたページの検索結果を、いつになったら消せるの。
遡って遡って、楽しかったあの頃に想いを馳せることは、いつになったらやめられるの。
朝起きて空っぽのまま涙を流し、夜、まだまだ空っぽのまま涙を流すのはいつになったらやめられるの。
辛いことや悲しいこと、嬉しいことや楽しいことも、話したい人がいなくてなんだか何もかもどうでもいい感じ。
何もかも叶わない。
行きたい場所もやりたいこともない。
全て穴埋めにしかならない。
このまま雨に溶けてしまいたい。
眼科に行ってくる。
in眼科。子供と親、老人だらけ。
子供と親のセットの何が苦手かって、きっと見かける人の多数は幸せに結婚して子供を望んで産んでって上手くいってきた人たちなんだなぁと思ってしまうから。多少ならみんなそれぞれ事情はあるだろうけど。
そこにたどり着ける日が来る気がしないし、なんかもういいや。
私がそこに行くために、どれだけ悲しんで泣いて苦しめばいいんだろうと思うと。みんなこんな想いしてないんだろうなと思うと。
何もかもどうでもいい。
南の島に行きたいと思うけど、行きたい人と行けないので、それなら行きたくないなと思い、憂鬱なhoilday。
霧雨が肌に染み込む。このまま、溶けられると思ったのにな。