夜明けの街で
今年は沢山本を読もうと思い、まずは家にある大量の小説から消費している。
消費、という言い方は適切ではないかな。
母が買い込んだ本を読むのも良いけど、古本屋で何気なく出会った一冊、というのもまた良いもので。
何となく取ったら物凄く良い話だったとか、そういった小さな喜びを噛み締めて生きることに徹したい気持ちなのです。今は。
そんな形で出会ったのが、東野圭吾さんの"夜明けの街で"。
選んだ理由なんて特になかったし、映画化されてるのを知ったのは読み終わってからだった。
不倫を軸にした話だというのを悟ったときは少し笑えてしまった。もはや私の意識とは関係のないところで、引き寄せられているのではないかと。
しかしまぁ、世の中の文学作品には物凄い確率で不倫要素が盛り込まれているのだと、触れるたびに思うようになる。
現実がそうだから、というだけの話なのかもしれないし、そういう作品たちが、そんな世の中を作り出しているのかもしれないし、分からないけれど。
物事は立体的に捉える。
赤い糸は運命ではなく、結果論。
その通りだと思うのは、私がそれを経験してしまったからなのか。今となってはもうわからない。
愛されたいというか愛したいです。愛された人の愛をまっすぐ受け止めて、その愛を返せる人になりたいです。
春。
さて、明日は何を読もう。おやすみなさい。