おまじない
いつからだろう、こんなにも臆病になってしまったのは。
すべての行動に、発言に、人の感情に、怯えながら過ごす毎日は、いつからだっただろう。
辛いと怖いと、寂しいと、どうにもならないと。呟いたところで訪れるのは変わらない毎日。変わらない私。
変わりたければ自分が動くしかないんだと知らされる日々で、動けずに何もできない私。
すべて理解した上で。だから、私は弱いままなのだろうな。
何も考えずに頑張れたあの頃の私はどこに行ってしまったのだろう。
何かを失うかもしれないと、そんな風に考えてしまうようになったのは、大人になったからなのだろうか。
私の心も、世界も、年々窮屈になっている。このまま歳を重ねることが、明日を迎えることが、人に出会うことが、人と別れることが、何もかもが、本当に底知れず怖いなんて、分からないんだろうな。
自分をさらけ出す勇気と、誰かに受け入れて貰う勇気。一歩踏み出す勇気と、潔く諦める勇気。私に必要なもの。すべてを一気には出来ないけれど、少しずつ、頑張れる私になれますように。
今はまだ、涙を流してこんなことを考えながら、手を震わせている私だけれど。いつだって凛として、恥じない生き方をする、強く、愛される人になれるかな。
5年くらい前から、書けるときに一言程度の日記を書いている。週に3〜4回。
ここ1.2年の私は、驚くほどあなたの事しか書いていなくて、読み返すたびに胸が痛むの。
笑顔でいられるように、その時間だけでも笑えるように、私の中の後ろ向きな感情はなるべく、なるべく彼が知らなくて良いところに必死で隠してた私が、結局あれから何も変われていないことは、凄く情けないです。
行きたい場所が、沢山あるの。
でもね、想像して、隣にいて欲しい人が、それが叶わない人で、きっと一生行かないんじゃないかなと思うんだ。
行けても、隣にいる人が彼だったらと思ってしまうことが怖いから。
目を閉じれば浮かぶ景色は、毎日色とりどりの素敵な光景。涙を流さずに眠れる日が1日でも早く訪れますようにと願う私と、それでもずっと貴方を想っていたいと思う私と、どちらも本当の私です。
そろそろ眠ろう。
肺いっぱいに酸素を送り込むくらい、大きく深呼吸をする、私のおまじない。
おまじないは、漢字でお呪いと書く。呪い。まじない、のろい。今はその意味も分かる。
日曜日のこの時間に文字を綴ると心が落ち着くんです。こんなんだけど、生かされているから頑張ります。
必死で。