ずっと大切な人へ
今まで沢山迷惑を掛けてごめんね。本当は到底、こんな風に関わることが許されない貴方と、奇跡みたいな時間を刻めたことが、私の人生の宝物です。ありがとう。
少しでも貴方の人生に交われて、関われて、凄く凄く嬉しかったんだよ。何よりも大切な時間だったよ。
本当に必要な人だったら、きっと私は今こんな風にここで泣いたりしていないんだろうなと、それが、気持ちでも、夢でも、理想でもない、ただそこにある現実なんだろうなと、誰より分かってる。
幸せな家族と、そこに生まれた子供たちとふれあって、こんな環境で育つ子供もいるんだと気付いたのは大人になってから。
どうしたら母を泣かせないか、誰も苦しい思いをしないか。いつもそんなことばかり気にして、笑ってばかりいた幼い頃の私。だから、少し前までは子供が苦手だった。眩しくて、綺麗で、周りに大切にされていることが妬ましかったんだと思う。
私もいつかお母さんになりたい。自分の家族をつくりたい。根底にあるのは、1人ではあまりにも寂しいからということだけなんだろうけど。
私にとっては凄く凄く大きな夢で、どうしたらそこに辿り着くかなんて考えられないほど。人を好きになることが得意でないから、好きになった人には多くを求めてしまっていたんだと思う。
今でも会いたい。
すごく会いたい。
もう2人で会うことはないなんて嘘みたいだよ。こんな急に色褪せるもんかな。何もかもどうでもよくなってしまうものかな。
私はここにいるよ。ここにいる。
また会える日を期待してもいいかなぁ。もはや私ができることはなにもなくて、それを期待してしまうということは、前には進めないということだけれど。
それだけ大好きだったんだよ。
大好きだよ。
もうすぐ、時が来る。嫌だ嫌だと言っていても、なんだかんだそんなことないんだろうなと思う。
帰ってご飯が出来てる時、休日朝目覚めても一人じゃない時、体調を崩して看病してもらう時、きっと安堵感に包まれるんだろうな。
こんなことを考えて悲しくなるのは世界で私ひとり。誰からも責められず、誰も苦しまず、貴方の隣に居られる人になりたかったよ。
もしもう一度私として生まれ変われるなら、それが叶わなくても、せめて望むことが許される世界でありますように。
やっぱりこんなに苦しい思いをするのはきっと良くない。貴方もきっと、私が思うよりも苦しかったよね。ごめんね。
桜も散り、夏がやってくる。一度しかなかったけど、楽しくて仕方がなかったあの夏。
まだこんなにも覚えている。
もう会えないということ以外は、なにも変わらないんだろうけど、月日が流れ季節が移り変わっていくことが怖いよ。どうしようもなく怖い。
こんなに苦しくて悲しくて辛かったけど、後悔なんてしてないよ。ありがとう。
色々引きずってごめんね。毎日が貴方にとって幸せでありますように。笑っていられますように。
2017.04.30
世界で一番愛してる!