ありがとう
突然ですが、で始まるその1ページに、浅田真央さんのフィギュアスケート人生引退の文章が綴られていた。
その通り、あまりにも唐突で。
本当にやってきてしまったんだな、この時が。いつかは来ると分かっている時、アスリートに必ず訪れる機会。
真央ちゃんのことも、演技も、プログラムも、語りたいことはたくさんあるのに、うまく言葉が出てこない。
泣いても泣いても埋まらないこの寂しさは、やっぱりほかの何かに代わるものではないんだろうな。人は誰も違うけど、浅田真央さんは唯一無二の存在。ずっとずっと、そう思ってる。
ありがとう。
真央ちゃんのスケートを見ることができる時代に生まれて幸せです。
この春は、やはり寂しいことが多い。
試されてるのかな。
私、そんなに強くないから、きっとすぐに挫折してしまいそう。あんなに強い人たちを、ずっと見ているのに。いつまでも弱いままの自分が情けない。
突然の別れと、突然ではない別れと、どちらが辛いんだろうな。
いつだって、別れが怖くて出会いを避けてきたのに、だから、私は遠いところを見ているのが好きだったのに、やっぱり悲しくて苦しくて、寂しい。
そこで時が止まってしまっているという事実は、何度見ても胸が苦しくなる。
自分の無力さに泣けてくる。まだまだ鮮明な記憶たちに切なくなる。でも、これは代償。我慢するしかない。我慢、我慢。
深呼吸。
ありがとう。
これからの人生は、好きなように、思うように幸せで生きてくれますように。
誰よりも挑み続けて、愛され続けた彼女と、
私の世界で1番愛おしい貴方へ。
辛くて悲しい夜は嫌い。
良い夢が見られますように。明日は今日より、強くいられますように。