会えなくなる前に。
言えなくなる前に、その手を。
思い通りにならないことが、多いのは今に始まったわけではない。
でもできるなら、あの子のことだけは。
神様、仏様、なんとかなりませんか。
君の頭を撫でて、君が笑って。そんな日を描いてはまた、今日が終わる。
そんな脆くて切なくて、でもあったかくてドキドキする感情を、恋と呼ぶのかな。
この歌は、最近私の胸を直で締め付けてくる。心臓をギュッと掴まれて、涙が溢れる。
back numberのライブに行ってきました。思い出すことが多すぎて、涙がポロポロこぼれました。本当に終わりが近づいているんだな、嘘みたいだ。
私は断捨離が苦手。なかなか物を捨てられない。だから、色々なものをとってある。貴方に関するものも、そのひとつ。さっき片付けをする機会があって整理していたら、その時の情景や感情、貴方の顔や会話、何もかも鮮明に思い出せるようで、間違い無く、私と貴方で刻んだ過去のもので、そんな思い出を刻めるのも、あと指折り数える程度なんだと、また涙が溢れる。次に私がここを覗くとき、貴方はもう隣にはいないのだ。怖くて足がすくむ。これは現実なんだと、思い知らされる。
でも、どんな負の感情も、すべて自分のせい。
そう片付けられてしまうのがこの関係。仕方ない。分かってたはずなのに。
あんなに嫌だと足掻いても、春は来てしまった。時は、何があっても、同じ間隔で刻まれる。貴方に出会ってからは、その同じはずの間隔が何倍も短く感じてしまう程に、あっという間に流れてしまった。きっともっと他に、傷つかなくて良い方法だってあったはず。抜けられるタイミングなんて、いくらでもあったはず。
それでも私は、ここにいる。自分の意思でここにいる。
この関係は感情だけで成り立っている。互いに思いを寄せているから、成り立っている。でも逆を言えば、ただそれだけなのだ。責任も何もない。繋ぎ止めるものが気持ちしかないこの関係で、苦しむのは何も持っていない私の方だと、初めから決まっていたのに。
でも、それも含めて、自分の意思でここにいる。
大きく大きく息を吸う。肺いっぱいに酸素を送り込むくらいの気持ちで息を吸う。そうすると、少しだけ気持ちが楽になる気がする。
もし私が、もう少しはやくこの世にいたら。もしあの時、こんな言葉をかけられていれば。
今流行りのタラレバを並べたところで、きっとこの未来だったのだろう。貴方とはいずれかこういう形で絡み合う、そういうことなんだろう。
それもまた、ひとつの運命のかたちだと、今はそう理解しておこう。
きっと誰より君を想ってるのは、今日も明日も僕だから。
ずっと好きだってことを言わないと、会えなくなる前に、言えなくなる前に、その手を…
神様、仏様。何よりも大切で、愛おしく、かけがえない彼を、どうかどうか、守ってあげてください。