曇天
昨日は、気持ちのいい晴天だった。冬らしく空が遠い、私の大好きな空だった。寒かったけど、澄み切っていた。どこまでも見えてしまう青空だった。
今日は曇っている。私の心のように。寒いので、コタツから出られない。やる気が起きない。無気力。
日曜日ってなんだか、こんな感じ。
珍しく彼から話を振ってきた。考えたくないことを。やめてよ。もうやめて、ズルイよ。酷いよ。嬉しいよ。嬉しいに決まってるじゃない。だからこそ、傷つくの。全てが虚構の私たちの世界で、こんなにも嬉しいことはなんの意味も持たなくて、ジワジワと私を苦しめる材料になることが、悲しくて、ただただつらいよ。
素直に受け取れる関係であれたら、なんて、何度望んでも、きっと、どこの世界でも叶わない のだ。全部全部分かっている私は何なのだろう。世間から見たら、ただの悪女なんだろうか。
日付が変わって、逃げるように家の中に駆け込んで、そっと胸をなで下ろす。そして、崩れ落ちるように取り乱して泣く、惨めな私。だって、あと少しで彼の前で泣いてしまうところだった。泣くわけにいかないんだもの。
本当は泣いてしまいたい。離さないでよと、そばにいたいよと、全部さらけ出して泣いた方が楽だよと思う。でも、そんなことをしたら彼が苦しむ。だから私は泣かない。でも、もう意識とは関係のないところでさえ涙が溢れるようになった今は、時間の問題かもしれないな。泣きたいよ。思いっきり泣いてやりたいよ。
心のなかの、弱くて寂しがりやの私が、痛ましく泣いている。
助けて、と。
世の中にこれだけの人がいて、その大抵の人が、大人になって結婚して家庭を築くなんて、奇跡としか思えない。昔はそうなるものだと思ってたのは、自分もそんな奇跡から誕生して、周りの友達やその家族を見てきたから、そうなるのが当たり前だと思ったんだろう。
そんな明るい未来、これっぽっちも想像できやしないよ。出会って、恋をして、結ばれて、同じ方向を見て、生きていく。なんという奇跡。
私にはその奇跡を望む権利すらない。
それでもね、やっぱり、幸せになりたいんだよ。誰のためじゃなく、私自身のために。
曇天だった、心は泣いていた。土砂降りの後の晴れ渡り澄み切った空のように、明日は少しでも吹っ切れた1日になりますよう。なるべく、笑っていられますように。
明日は美味しいコーヒーを淹れよう。
明けまして。
おめでとうございます。
2017年もよろしくお願いいたします。
負け組なので祝日出勤中。人生軽率にやり直したい極寒デイズ。
温かいコーヒーを飲もう。
名古屋フィギュアスケートフェスティバルに行ってきました。4回目でした。
地元で開催されるこのショーは、とにかくゆるいのが醍醐味で、愛知の母、久野様の解説(現地)と山田満知子様の解説(地上波)も大変趣がある、独特なショーになります。
照明を落とさないのもひとつ普通のショーとの相違点でしょうか。明るい中で見るものはまた違った良さがあるんですよ、奥さん。
2014年、ソチオリンピック後一発目に行われたのがこのショーでした。ゆづるくんはホワイトレジェンドを演じたのですが、私はとても感慨深い気持ちになったのでした。
なぜなら、そこはゆづるくんのシニアデビューの地である場所と同じだったから。そのプログラムを、またこんな形で見ることができると思いもしなかったから。そして、私は2010年のNHK杯が初めてゆづるくんを見た時だったから。とても感慨深かった。
と、まぁ、そんな名フェス。
あれ以降、ゆづるくんも真央さんも出てはいないのですが、大好きなショーで、ずっと行っています。楽しいですよ。
松田悠良ちゃん様のNINE、大好きなプロでお姉さんは嬉しゅうございました。音はめプロは最高。
シーネーマーーーー
イタリアノッ!!
で振り向かれたい人生。
横井ゆは菜ちゃんのSOMことサウンドオブミュージックも大変に素晴らしくて大好きです。歌い上げるように滑るよね。ゆは菜ちゃんはね、キラキラ眩しくてなんだか涙が出てくるんだ、ゆは菜ちゃん、来年は全日本で見られますように。
あとは三原舞依ちゃんのカプリース、リンクカバーの恐ろしさったらないし、ノーブルなスケーティングが見てるこちらにすら快感を与えるし恐ろしいと思った。(褒めている)
坂本花織ちゃん様のジャンプは高さ・幅・流れが男子顔負けでひっくり返るし、なんか女性らしさが増しているし、お姉さん白目向いた。身体能力お分けください。
本田真凜様のCAプロ、flash dance、JALがスポンサーにつくやいなや、この有様である。有能か。あまりにも有能か。制服姿がセクシーで鼻血ものだと、一部界隈で話題のようですよ。(妄想。)
本郷理華様の新しいEXは、とにかく美が詰まって詰まって詰まっているので、心身ともに疲弊した時は永遠に見ていたいと思います。浄化作用すごい。手足の長さ凄い。理華ちゃん、見るたびに美しくなりすぎている。もはや秒単位なのでは。成人おめでとうございます!
そして、宮原知子さんはやはりレベルが違うなと、改めて感じた夜です。指先まであまりにも繊細で、それでおいて明確で、大胆に開いた背中からも表情が読み取れて。19歳にして背中で演じるスケーター宮原知子。技術をもって、その曲を表現しきるその姿勢たるや。姐さま、完敗です。何にだ!宮原知子さんというスケーターに出会えた幸せ。
2017、前を向いて頑張る年。
振り向かず進むしかない年。頼れるものが、頼ってよいものがなくて、なくなって、それでも進まねばならない。
私の人生のこの先に、欲しいものが手に入る未来があるだろうか。自分次第。
どちらにしろ、せめて来年は穏やかに笑っていたい。今は切ないたくさんの思い出やこんな気持ちですら、愛しいと思える未来が欲しいな。
国別対抗戦には行きます。とりあえずエキシには。2017、よい年にしてみせるぞー!
今年はどうしても、進化したいな。退化した自覚があるので、せめて、取り戻すだけでも良い。何かに打ち込める英気を養うだけでも。
堕ちるところまで、まだ堕ちきった自覚はないし、まだきっと、これから冬が終わるにつれてまだまだ堕ちる。それでも、ちゃんと前を向く。向きたいと思っているんだもの。
だってそれが、お互い1番に幸せでいられる方法だって信じてるから。だから、前を向く。必要のない存在だということは、目の前が暗闇になるくらいには悲しい現実だけれど、貴方の幸せに勝るものなんて、今のこの世にどこにもないのよ。残念。
私の世界を、視界を、こんな風に変えてしまった、私の大切な人。
遠いひと。
誰よりも、幸せでいて欲しいひと。
最近、愛とはその人の幸せを願うことだと、何かで読んだ。安堵した。この気持ちは、想いは、間違いではないのだと認められているようで。嬉しかった。
今日もまだ、こんなにも愛が深まる。おそろしいことだな。
1エントリーにつき1日くらいかかる。書くの。朝書き始めて結局夜。いい子なのでもう眠いです。桃鉄やろう。寝よう。今日も明日も、大切な人が幸せでありますように!
Everything gonna be allright!
色を加え、塗り描いていく近い将来‼︎
good night、おやすみ世界。
脈絡もなく
普段から歌を口遊むタイプの人種であるが故、難しい質問である。どちらかと言うと時代に流されやすいために、固定のそれはないのだ。
ただ、なんの歌ということではないが、私は歌の歌詞を口遊むことよりも、イントロやアウトロを口遊み、リズムを取ることの方が多いかも。理由はない。ただ、イントロとアウトロに込められた作曲者の思いを感じ取るのに、音楽鑑賞の醍醐味を感じる部分があるのでそこは関係している…の…か…?
ベースがいかつい曲が好みです。ベースの音を繊細かつ丁寧に拾ってくれるイヤホンはないのかなぁ。あるのかなぁ。高い金を払って買う気は毛頭ないですが。オーオタ羽生くん全否定してるみたいになってしまった。そんなことないよ!
音楽の話。
邦楽、洋楽、クラシック、ジャズ、サウンドトラック、様々なジャンルの曲を、非常に浅く広く好んで聴いていますが、共通点なんかは特にないと思う。
back numberがここ数年はずっとアツイですが、48系列も聞くし、ジャニーズだって聞くし、西野カナ様を聞いて女子な気分に浸るし、Ariana GrandeちゃんやCarly Rae Jepsenちゃんなんかも聞くし。うん、浅さが出てる。
back numberの003という曲が本当ーーーーーーーーーーーーーーに胸が千切れそうになる程好きなので、この機会に少し話させてください。
http://j-lyric.net/artist/a04fdf2/l030ba7.html
"これは…もしや…そういう歌なの…?そういう歌ってことでいいの…?"
と、初めて聞いた時、うら若き乙女であった私は赤面させました。そして歌詞を読み終え、そういうことでいいの…?と自分の羞恥さを認めるか否かの間にいたその時、この曲のタイトルの意味を考えてしまい、繋がってしまいました。
"003……ダブルオースリー…
こ、これは…!まさか…そ、その…!"
うら若き乙女は恥ずかしさとトキメキと快感とその他様々な感情を引き金にビッグバンを引き起こし、胸の高鳴りを抑えます。
そういうことですね。ミリです。
サビ終盤の一節、
"こんなものじゃ君の胸は撃ち抜けない"
そしてタイトルは003と来ましたよ。清水依与吏とかいう男性のいやらしさよ。センスよ。
大声で叫びたいですよ。貴方は最高か?ええ最高ですとも。いいとも!
"強く触れる程 君が零すのは
涙によく似た色の蜜
僕の目の前にいる 今の君は偽物だろう?"
だろう?の歌い方、余韻の残し方。あまりにも堪らなすぎる。ご本人の女々しさが溢れすぎてる。こんなイチうら若き乙女ごときにこんなことを言われるのは女々しき清水依与吏様にしたら屈辱なのか或いは快感なのかは分かりませんが、堪らなすぎる。この1フレーズが終わった後、やっぱりもう一度聞こうと、何度でも聞いてしまう、私にとっては麻薬みたいな曲です。
ベースの入りも堪らなすぎる。楽器については音楽の授業でリコーダーを扱う程度の嗜みしかなかったのであまり余計なことを語るとボロが出ますが、この003におけるベースのパンチは、私の中の…チョメチョ…まぁ、端的に言うと凄く興奮させます。私を。(逃亡)
back numberのライブでも定番であるこの曲。back numberの曲は、10代20代より特に熱い支持を受けている認識ですが、思春期の多感な時期にこの曲を聴いたらそれはそれで忘れられないだろうし、20代、いくつかの恋愛や逢瀬も重ねてきた上で聞くこの曲はそれはそれで新鮮だろうし。でもこの曲、ライブでは盛り上げジャンルであるが故に、その場では歌詞の意味を理解しながら聞くことは少ないような気がしますので、フツーに通勤時間とかに聞くのも好きです。というか好きなのでこの曲が。好きすぎるので。愛しているので。
支離滅裂かつ重くよく分からないエントリーになってしまいました。年末は精神的に辛いので気を紛らわせています。自殺者が多いの、分かる、分かる!死なないけど。必死で生きてやるけど。
本日12/28、back number初のベストアルバム、アンコールが発売されました。買いに行きましたー。また聴き直そう。
回し者ではございません。
あと、口遊む、って言葉はかなり好み。字面も、響きも。
…カントリーロードは、よく口遊んでいるかもしれない。
それでは、良いお年を!(2回目。)
2016
今年も、残すところ1週間を切りました。振り返ればあっという間だった2016年。かけがえのない日々。喜怒哀楽の全ての感情に日々フルで振り回され。終わってみれば痩せてたりやつれていたり。
生まれてから今までで1番多くの涙を流した年でもあると思う。こんなに弱かったっけ、自分。弱くなっただけかな。
全日本選手権に行って来ました。全日本は、他のどんな試合より、しんどい。苦しい。心も体も。大阪、若干トラウマになるかもしれない出来事も増えつつ。
忘れなければ。考えないようにしなくては。そう考えている時点でもうダメなんだと。何度も何度も同じことが頭を回る。どうしたらいいのか、分かっていても体が動かない。ダメだな。弱いな。生きていくのに疲れて、もう意味なんてないのかなと思ってしまうことも少なくなかった。特に後半は。人間は我が儘だから、すぐに対価を求めてしまう。酷な生き物だと思う。自己嫌悪と相手を責めてしまう繰り返しで、それなのにどんどんどんどん、まだ溺れている。この沼に、底はないのだろうか。
幸せでいてほしいと、私は口癖のように呟くけれど、結局のところ強がりで、自分が幸せでないとそれを祝う事は出来ない。本当は。愚かだな。
傷だらけになって、それでも幸せになることはほど遠いのだと思うと、この世に絶望しかなくて、希望がなくて、光がなくて。そう思ってしまうほどには、この2016は貴方一色で染まってしまっていた。フィギュアスケートという、私にとって何よりの魔法も効かなくなるくらい。嫌になる、こんな自分が心底嫌になる。
助けてください。もう、今は、自分では這い上がれない。
遠いところにいる貴方。只でさえ遠い人なのに、距離まで遠いと、なんだかどうしようもなさすぎて、なんのやる気も起きなくて。
男のひとって怖い。凄く。
2016年、沢山の土地に足を運び、堪能し、色んな感情を味わうことが出来ました。ポジティブに言い換えると。
2017年、私にとっては試練の年。辛い年。分かっているけど、避けられない。強くなる時間はもうない。受け入れ、悲しみに浸り、時間をかけながらでも前を向くしか今は方法はないと思っているけど、時は過ぎてしまう。残酷で、冷酷で、醜い現実。醜い私。
おかしくなるくらい思いっきり甘やかしてくれる人に突然出会わないかな。
出会わないか。
というか、好きになれないか。
いつかここを読んでもらおう。ありのままの私を、もっと知ってもらおう。
それでは、良いお年を!
矛盾
今年の秋は短かった。すぐ寒くなってしまった。紅葉見たいなぁ。叶わないことを願うのは、きっと一生治らない悪い癖。だからまた傷つくし、私はきっとドMかなにかなんだろう。
今年も全日本選手権は行きます♪ひとりでいく、ひとりで泊まるけど、メンタル大丈夫かな?大阪の治安よくわからないのですが、大丈夫でしょうかー!
冬は大好きな季節だけど、寒いし、寒いし、眠いし、眠いから、やっぱりきらい。
でも、この冬はどうしても終わらないで欲しいのです。この冬が永遠に続いて欲しいのです。それが、今の私の願いです。
それでも終わってしまうこと、本当は嫌でもわかってて。一度しかなかった春と、夏の、眩い季節を思い出してまた泣くんだろうな。
そうやって生きていくのかな。
二度目の秋は瞬く間に過ぎてしまった。二度目の冬が来る。一度目があった季節、大好きなのに、大嫌いな季節、でも終わらないで欲しい。
最近たまに愚痴をこぼすようになったあなた。私に対して気遣ってくれてるのかな?意図はよくわからないけれど。変な気分です。
私はね、本当に何もかも失ってもいいよ。でも、そんなことは言えない。私を傷つけることであなたも傷ついてしまうから。
所詮言い訳かな。
毎日這いつくばって生きていく。つらくて泣きたくてどうしようもなくても明日は来るから。だから前を向くしかない。
大丈夫、大丈夫。まだ大丈夫。
明日も愛しいひとが笑えていますように‼︎
辛い思いをしませんように、幸せでいられますように‼︎
私は冬が好き。言葉が白く目に見えるから。そう言った君の隣、捻くれ者は思う。
あぁそうかこんな風に、空に上がって消えちゃうから。俯いたままの君に、まっすぐ伝わらなかったのか。
私は冬が好き。
僕は、君が…
Go NHK trophy!
サヨナラバス
予定時刻は6時 あとわずかで僕らは別々の道。
君は僕の少し後ろ、涙ぐんで下を向いて歩く。
やるせない思いだけで、石ころ蹴飛ばしてみても。
いつからなんだろう、互いに素直になれぬまま
大切に思うほど、大事なことが言えなくなって。
サヨナラバスはもうすぐ君を迎えにきて、僕の知ることのできない明日へ、君を連れ去っていく。
なんだか一気に寒くなって、体調を崩したちるです。
もうすぐGPSだね。
リーグも時期だね。
今年はNHK杯行かないです。全日本は行く予定。年末は全日本。全日本行かないと年は越せない。
真央さんのリチュアルダンス、好みすぎてぞわぞわしてまう。
真央さんの思うようなシーズンが過ごせますように。祈るだけ。願うだけ。
結弦くん大丈夫かなぁ。
私はどっちのプログラムも好きだけど、やっぱ後半の方が仕上がってくるのだろうなぁ。
行きたいなぁ、ヘルシンキ。
…行けないなぁ。
ぽつりぽつり、呟くようにこれまでを振り返る。無駄に、本当に無駄に記憶力のいい私は、全てを鮮明に振り返ることが出来た。
いつもは、私が勝手に思い出すだけ。その時のいろんな情景、自分の気持ち、自分の記憶の中だけのもの。
でも、貴方の口から、貴方の声で語られると、やはりこの人と同じ時間を過ごしていたことを実感させられるし、より、もっと鮮明になる。
あの時はこうだったね。
いつも蕎麦ばっかり食べていたね。
話しが合って、心地の良い存在だった。
貴方の口から語られる私は、なんだか私じゃないみたいに素敵な女の子だった。
私はきっとそんなのじゃない。もっと汚いのに。そんな部分も全部見せてきたのに。
それでも私のことをそんな風に言う。
…それでも、こんな風に突き放す。
私は初めから知っていたのかもしれない。貴方がとても狡いひとだと。でもそれでも欲しかった。どうしても、欲しかった。私、なにも持ってないから。どんなに手を伸ばしても、どんなに泣いて、もがいて、苦しんでも、手に入らない貴方を、何も持ってない私は欲しがった。
欲張りが過ぎた。
私に届くひとじゃなかった。
1年間でたくさん知ってしまった。
たくさん、知られてしまった。
それでも、サヨナラバスが迎えにくる。貴方を迎えに来る。
どうせ、何したって迎えに来るって分かっていたのに、知り過ぎたし、知られ過ぎた。
それもきっと、お互い望んでしまったこと。
もっともっと、深みにはまっていく。
ボロボロになる。
分かってた。全部、分かってたはずなのになぁ。
どこへ行っても思い出すよ。
そんなの、私も同じだよ。
でも、しょうがないじゃん。2人が望んだんだから。
人の心は弱い、脆い。
1人では生きていけない。
よく分かった。
よく分かった。
次は、私も言う。
まだこれ以上、人って傷つくことが出来るのかな?分からないけど。
言いたいことは全部言いたい。
言い残しの後悔はしたくない。
そんな感じでセカンドシーズンです。
強くなろう、強くなりたい。
全日本選手権のありがたさったらない。
サヨナラバスよ、どうか、来ないでくれないか?
…やっぱり君が好きなんだ!!
花火
中秋の名月が過ぎ、陽が落ちるのも早くなったというのに、窓の外から花火の音がする。やめてよ。夏はもう終わったの。
思い出させないでよ、切なくなるじゃない。
女は嘘を吐く生き物。男は騙される生き物。
ずっとそう思って生きてきた。でも、わたしは結構長いこと騙されている。騙されていることを分かっていて、騙されている。結局、騙されていたくて騙されているのだろう。
頭の悪いフリをする。そのほうが楽だから。女はちょっと頭が悪いくらいがちょうどいいから。気づかないフリをする、気づいて欲しくないことは理解しているから。こうして都合のいい女が出来上がる。
はじめから好きだったのかと聞かれたら、分からない。でも、見た目も、立ち姿も、仕草も、話し方も、物腰の柔らかさも、全てが上級で、見惚れてしまっていた。アイドルみたいな感覚。見られたらラッキー、話せたらドキドキ。そんな感じ。そんな距離感が楽しい。それで満足。
絶対に届かない相手なのだと、心のどこかで思っていると、無意識的に、私は思いっきりモーションをかける。本気で恋に落ちた相手には出来ない、あざとくて幼いモーション。
どうせ何もないでしょう?手を出すことなんてないでしょう。そんな歪んだ思考からなのだけど。
然程酔ってはいないけれど、甘い言葉を息を吐くように零す。距離を縮める、わざと触れてみたりする。でも、それでも、きっと来ないでしょう?分かっているから掛けられる、どうしようもなくしょうもない行為。同性からは敬遠されることもあるけど、全部嫉妬だと思うことにしてる。
彼は、無意識に罪深いひとだ。自分が何をすれば女は喜び、綻び、満たされるのか。本能で知っている。ただでさえ上級を纏う彼から、溶けるほど甘くてかたちのないモーションをかけられたら、足がすくむほど、何も考えられなくなるほど、舞い上がる。私の話。
悟る、このひとはこわい人だと。まぁでも、それを気付いた時点で、もう遅かったのかもしれない。どうにもできなかったのかもしれない。
上っ面だけじゃない彼を知る。本当はよく笑うひとで、冗談も零すひとで、女々しいところもあるひと。上級さからは感じさせないそんな一面は、母性を擽る。胸の奥の深いところを針でチクチクとつつくような、痛いくらいのときめきをばら撒く。狡いです。そんなの狡いです。子供みたいに笑って走って。そんなの狡いです。
そんな彼が私を抱きしめる。キスをする。愛を感じさせる。ひとつになる。
でも、彼は遠いひと。近づけば近づくほど。とっても遠いひと。雲の上のひと。
分かってる、分かってる、大丈夫。
大丈夫、わたし。
この季節は貴方を思い出す。きっと、もうずっと。どうしようもない、どうにもできない。
星の綺麗な季節がくる。
心のちぎれそうな時間がくる。
終わりがくる。
来ないで、来ないでよ。お願いだから。
それでもくる。
わたしは耐えられる?
大丈夫?
耐えられないよ。
耐えるしかないけどさ。
抱きしめてよ。そばにいてよ。
叶わない。あの夜に願っても叶わない。
叶う世界はある?
きっとどこにもない。
そうだね きっと時間の流れが 全てを洗い流してしまうね
ならそれまで大切にとっておこう。
想いも言葉も温もりも 涙も。
忘れなければと思うほど 胸の深くに刻み込まれるのは
それだけ想いが強いから。そういうことにしておこう。
会えないということより何よりも悲しいのは、君が僕に会えなくても平気っていうこと。
連れて行くよ君の想い出と、この春を歌にして。